(ベトナム証券市場年表)

 

1992年 国有企業の株式会社化の開始
2000年 ホーチミン証券取引センター開設、証券事業免許を証券会社7社に交付
2003年 証券及び証券市場について規制(144条)制定
2005年 ハノイ証券取引センター開設
2006年 ベトナム証券預託機関(VSD)設立、証券会社55社が証券事業免許を取得
2007年 規制144の廃止と証券法の施行、ホーチミン証券取引センターをホーチミン証券取引所(HOSE)に改組、証券会社69社が事業免許を取得
2009年 ハノイ証券取引センターをハノイ証券取引所(HNX)に改組、未上場公開会社市場(UPCoM)をHNXに開設

 

 (ホーチミン証券取引所とハノイ証券取引所)

 
  ホーチミン証券取引所(HOSE) ハノイ証券取引所(HNX)
場所 ホーチミン市(南部ベトナム) ハノイ(北部ベトナム)
都市機能 商都 首都
経済圏 メコンデルタ経済圏の中心都市 華南経済圏を構成
上場銘柄 主に時価総額が大きい優良企業 一部の銘柄を除き中小型企業
上場基準 最低資本金(800億ドン以上)、直近2年間黒字決算、過去1年以上債務遅延が無いことなど HOSEより緩い。最低資本金(100億ドン以上)、直近1年間黒字決算など
売買単位 10株単位 100株単位
流動性 比較的高い 一部を除き比較的低い
イメージ 日本の「東証1部」のイメージ 日本の「東証2部」のイメージ

 

 

(参考)首都ハノイと商都ホーチミン市の位置関係

 



 

 

(注意)外国人投資家規制

 

☆外国人投資家はホーチミン証券取引所、ハノイ証券取引所の上場企業の発行済み株式数の49%(但し、銀行については30%)までしか保有できない。
  

 

 

 

ベトナム株式市場が創設されたのは2000年7月だ。今年(2010年)で創設から10年を経過する。2000年7月のホーチミン証券取引センター(現HOSE)設立当初は上場企業5銘柄で始まり、現時点(2010年6月22日)で548銘柄(ホーチミン証券取引所・ハノイ証券取引所の上場銘柄数合計)が上場するまでに成長した。また、この10年間は小規模な株式市場ゆえに資金フロー動向によって 大きく株価が変動したことも特徴的だった。



・ ハノイ証券取引所よりも厳格な上場基準
・ 追加発行債券の上場はこれまで例がない
・ 2010年3月24日時点での上場銘柄数は244銘柄
・ 上場投信(ETF)4銘柄上場
・ 上場証券の登録機関、保護機能
・ 両証券取引所の決済、清算機能
・ 上場企業発行証券に関する企業活動の情報源
・ 取引規定による証券の一時保有機能
・ 上場債券の取引
・ ホーチミン証券取引所よりも緩やかな上場基準(ほとんどが中小型企業)
・ 2010年3月24日時点での上場銘柄数は272 銘柄
・ 2009年6月にUPCoM(未上場公開会社市場)がスタート

 

項目 ハノイ証券取引所 ホーチミン証券取引所
指数値(2010年3月24日時点) HNX-INDEX :168.23 VN-INDEX:512.12
上場銘柄数 272 244+(4つの投信を含む)
上場債券銘柄数(未) 727 737
市場時価総額(百万VND) 122,293,1B 437,855,8B
値幅制限 株式=前日加重平均値比±7%
債券=制限なし
株式=前日値比±5%
債券=制限なし
株式の価格決定手法 ザラ場&相対取引
8時30分~11時
板寄せ(ATO):8時30分~8時45分
ザラ場:8時45分~10時30分
板寄せ(ATC):10時30分~10時45分
相対取引:8時30分~11時
債券の価格決定手法 相対取引
8時30分~11時
相対取引
8時30分~11時

 

 

項目 ハノイ証券取引所 ホーチミン証券取引所
約定原則 価格優先~時間優先~価格整合
単元未満株式 一取引あたり100株以下 一取引あたり10株以下
(株の)取引単位 100株単位 10株単位
債券の決済期日 T+1 T+1
株式の決済期日 T+3 T+3
外国人投資家保有上限 49%
(銀行については30%まで)
49%
(銀行については30%まで)
     
刻み値 全て100VND 100∼49,900VND 100VND刻み
50,000∼99,500VND 500VND刻み
100,000VND以上 1,000VND刻み

 

 

(1)ベトナム株式に投資するための投資家の要件

      (ア)ベトナム証券預託機構(VSD)への取引コード登録(1コードのみ)

      (イ)証券口座をベトナムの証券会社に開設(1口座のみ)

        ベトナムでは、ベトナム人・外国人を問わず、1投資家は1つの証券会社口座しか保有できない。     

      (ウ)ベトナム国家銀行(SBV)の許可の下で現地銀行にベトナムドン建ての証券取引専用口座を開設。

        当該口座については証券取引利用目的に限定される。

 

(2)現金と担保代用証券の事前拠出が必要。

(3)日計り商いおよび空売り等の禁止

      (ア)ベトナムでは「日計り商い」は禁止。

      (イ)「空売り」は法律上可能だが、施行規則が公布されていないため、現時点では不可能。

 

 

(1)証券預託機構(VSD)の利用に際してはグロス決済が適用される。
(2)証券取引のためには、ベトナム国家銀行(SBV)の認可を得た銀行口座の開設とそこを通した外貨送金が必要。

(3)すべての証券決済はベトナムドン(VND)建て。

(4)外国投資家の本国送金はベトナムにおいて負担すべき税金を支払った後に認められる。

 

(1)証券譲渡益(キャピタルゲイン)課税、証券(株式・債券)売却代金に0.1%を課税。

(2)現金配当に対して5%課税。
 

 

(1)配当        決算基準日の株主名簿記載の株主に支払い。

(2)議決権       決算基準日の株主名簿記載の株主に付与。

(3)特別配当    決算基準日の株主名簿記載の株主に付与。

 

 

(1) ベトナム国内における外国人投資家による証券取引はすべてベトナムドン(VND)建てで行わなくてはならない。
(2) 外国人投資家が証券取引のための外貨をベトナムドン(VND)に両替する際には、公認為替取引銀行で両替しなければならない。

 

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